通勤読書スピード向上中

1週間で2冊こなせた

週3日の出社とたまに都内へ一人で出かける時の電車の中で本を読もうと取り組み中.emobileが手に入った頃に堂々と車内で端末を開いていたのを反省しつつ.
通勤では車内と乗り換え2回の待ち時間を合わせると30分以上読みふけられる.強制的に他のことが出来ない時間はそれなりにありがたいものだ.こんな時にDSに向かってたり携帯とにらめっこしている多くの人を見て勿体ないと思えるようになってきた.
夜はDSLiteで未だにFFTAをやっている僕が言えたもんじゃないかもしれないけど.

ということで今回読了した二冊をざっと紹介したい.どっちも面白かったので.
そしてどちらも1つの企業を素晴らしいストーカー気質で取材しているのが伺える内容.

任天堂“驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式

任天堂 “驚き”を生む方程式

著者の良い意味でのストーカーぶりが出ている.
そんな場所でのそんな発言まで!と思うところが散りばめられており,任天堂の今の姿を想像しやすい.併せて任天堂の歴史を山内前社長,グンペイさん,宮本さん,岩田さんという中心人物の変遷で語られている.
明治の創業当時の話から紹介されており,ファミリーコンピュータからしか知らない任天堂の最初の姿は僕達の世代にとっては意外なことばかり.僕の生まれた1986年はドラゴンクエストが発売された年だから,花札任天堂というのは年を取ってから知れない事実.

実は僕は宮本さんのことはよく知っていても*1,岩田さんのことは本当に知らなかった.まさかHALでカービィスマブラといった僕の幼きファミコンライフの礎を作ったソフトを生んでいらっしゃったとは.
任天堂のような世界的な企業で頭に居る方がエンジニアであったということは本当に本当に勇気づけられる.

Wii,DSとヒットをかました次を期待する前に一度ゲーム機の業界のまとめをするのにも良い一冊だった.
申し訳ないのは僕が欲しいのはPS3であって,Wiiではなかったこと.今迄のゲーマー層がここで任天堂から離れてしまったことは,任天堂がこれから意識するのかどうか楽しみ.

600万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス

ウェブ広告の在り方みたいなのとインターフェースについて考えさせられる一冊.

初めて知ったのはクックパッドダイアルアップ時代から続いているサイトということ.RailsでPVが世界的に凄いという印象よりも飛び抜けていた.この多くの期間にかけられている,技術と広告は実に熟成されている.

特にすいすい読める面白さは,様々な広告の紹介にあった.企業広告をこのようにサービスの上で実現するのか!というアイデアがたくさん.
料理をテーマにしているクックパッドだからそれが割とやり易いのじゃないかなぁと思うところもあるけれど,凄く信念があってそれを徹底した行動で示しているのはなかなか出来ないだろう.

僕自身もクックパッドユーザ.自炊をする身*2だからこの一冊が面白かったのかもしれない.是非この一冊を読む前後でクックパッドを実用してみてはいかがだろうか.

序章にオープンソースのアプリケーションフレームワークRubyと書かれて,おいおいと思っていたら,技術面の話のとこでRailsに触れられていたので安心したのは余談.
最後に気づいたのは我らクレイジー☆エンジニア主義と著者が同じだったこと.なるほど.

ということで

もっと技術書などを読みたいのだけど,すぐ試せなかったり,読みたいものがやたらと大判だったりするので通勤は新書中心でしばらくは行きたいと思う.一度Rubyのデスクトップリファレンスを読んでいたときはそのまま乗り過ごして"終電で終点でネットカフェで就寝"なんていうことになったので自粛中.

新しく読み始めました

新刊(4巻)が出て気になったので,最初から読む事に.カービィ(星の泉の物語)育ちでゲームデザイナーを夢見た僕には桜井さんは憧れ.任天堂本を読んだ勢いで買ってしまった.

桜井政博のゲームについて思うこと Think about the Video Games

桜井政博のゲームについて思うこと Think about the Video Games

0章で始まり,クヌース先生の「ソフトウェアは難しい」のメッセージで幕を切る.まだ読み始めですが,研究室の関係から人月神話とOSSのぶつかり合いにわくわくさせられている.

プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間

プログラマーのジレンマ 夢と現実の狭間

*1:といっても外に出ている情報で組み立っているバイオグラフィーだけ

*2:最近はあまり作っていないけれど