エンジニアとしての生き方

中島聡さんのトークイベントに行きました。
運良く最前列の真ん中あたり、メガネをかけなくても表情がわかるくらい近くでお話を聴くことが出来るなんて思ってもみませんでした。
お話のほとんどは面白いなあという以外に自分の中でどう受け取ったかが整理出来ていませんが、終了後にモチベーションが妙に上がったことは確かでした。

"エンジニアとしての生き方"のそでにて

せっかく職に就くのであれば、給料とか社会的地位とかを基準にするのではなくて、自分が好きなことやりたいこととマッチした職を選ぼう、というのが私の人生論である。(中略)そうやって「好きなことをして生きていく」ための努力を続けている限り、ほかの人にとってはつらいことも苦痛ではなくなるし、楽しい人生がおくれる。一度しかない人生、思いっきり楽しもうぜ。
(本文第五章より抜粋)

エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)

エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)

本を開いて最初にこの文があって凄く嬉しくなったのがまだ冷めません。
ニュアンスが同じかどうかはわかりませんが、人生の大半を使う仕事を苦行のように語る友人達を見て悲しい思いをしていた自分を中島さんのような人に肯定されているように思えたからでしょう。

ただ、僕は会社員*1というものになってまだ1年経ったばかりで、僕が大学に編入学するときには働き始めていた彼らが云っていることを理解するところに立てないだけなのかもしれません。大人になりなよって云われて何度腹を立てたかもわからないのですが、わからないままなのかもしれません。

大学院を退学しました

あまり深く考えずに入れてもらった大学院は上のように思っていたことをずっと食い違っているなと思って、この春で退学することを選びました。ちょうど今週、大学から退学許可が届いて、本当に辞めたんだなあと改めて思い返しています。
編入学ということもあり大学に大きな思い入れも無く、一緒に過ごした同期達の卒業に合わせる形で籍を無くすことになり、戻ってみたいかもなと思うこともこの春で完全に無くなりました。

こう決断をしましたといっても、シリコンバレーに行った後id:Sixeight に自分の思っていることを云いたいだけ云っておいて彼よりも一年行動が遅くなったことは申し訳ないし、恥ずかしい限りです。

エンジニアとしての生き方をやーやー云うのにはまだまだ早いペーペーですが、引用した中島さんの言葉はエンジニアに限らずともみんなそうであって欲しいなと常々思います。

がんばります。

*1:昨年の4月からクックパッドで働いています。