はてなインフラアルバイト2年生
おかげさまで
はてなのサーバ・ネットワーク技術者のアルバイトも1年が過ぎた。
に書いているように4/16、京都への本社移転をして間もない頃に僕はインフラ部のアルバイトとして出社し始めた。今京都で働いていらっしゃるスタッフの方も何人かはまだ東京にいらっしゃったし、まず東京オフィスが中目黒に移転する以前であった。
僕の後に京都でアルバイト採用ラッシュが始まり、気づけばアルバイトがいっぱい居て、あまり目立たないインフラアルバイトだけど、節目のようなものも過ぎたし、どんな仕事なのか紹介したいし、僕の心境にも変化が目立ってきたので一度まとめておきたい。
この1年間やってきたこと
サーバの供給
- パーツの選定、購入、組立、評価、投入、デプロイ
といった既存サービスのバックエンドサーバの増強はほぼ一人で出来る子になった。
オンデマンドにサービスへサーバを供給する社員の方が常に弾をこめている状態を維持するように。
作業として挙がるのは基本的に昔のサーバが引退することがきっかけなのでダイアリーがほとんどだが。apacheのログに出てくるperlのエラーは未だに肌で問題ありかどうかは見分けられないので、不安になったらmaoe先生に泣きついているが。
僕はどちらかというと組立より後の行程を担当することが多く。選定や購入をしてくれているid:rsakamot,id:poohtarouには申し訳ない部分も長らく感じている。
データセンター作業
- パーツ交換等メンテナンス
- ラックマウントのサーバを入れる体験
- 電流の管理
- ケーブリング
などなど、最初は想像もしなかった作業の技を身につけられるようになった。
パーツ交換等メンテナンスでは、dbサーバを止めて、レプリケーションを追いつけて、メモリにデータを載っけつつ本番に戻すといった
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A型の僕にはケーブリングなんて好きすぎる作業で、立てたルールを守れないことに苛立ちを感じ、完璧にやり遂げたラックのものには萌えて写真に収めたりなんてしている。
社員の方よりもデータセンターへ毎日のように行ってるおかげで、データセンターの状況はアルバイト組の方が知ってるし、昔のひどすぎるケーブリングは僕達がリファクタリングしている程にまでなった。
サーバの設計
- 現状の自前サーバの熱、流体解析
- 新自前サーバのフレーム設計
昨年の時間のある間は、ハードウェアサイドの開発にも取り組んだ。
こちらの作業は、はてなが僕に与えてくれるものに対して僕がはてなに出来ることとしての気概が有った。
何ぶん機械系の出身な上に、ロボットを高専の間はハードから回路、ソフトまで触っていた身としてはサーバそのものを扱うことの方が得意げになれて楽しかった。
SPOFを無くすための仕事をしているけど、僕自身は生きている上でSPOFで在りたいと思う部分がこれを突き動かしていたのだと思う。
marqs先生とタッグして進んでいたのだけど、最近は学校の方に時間配分を戻しつつあり、任せっきりな部分に反省している。
その後
しかし、同じお湯に浸りっぱなしな自分に焦っている。そろそろもっと薪を焼べるか、他の風呂へ移るべきじゃないかなぁと思う部分がある。最初に出社した時に生まれた伸びしろの埋める量は日に日に減っていっている実感があって、ルーチンワークに落ちつつある。きっとそろそろ自分でやりたいことを見つけるべきだし、ここで出来ないのなら無理にはてなに居るべきではないなぁと思う。まだまだここで勉強出来ることはあるのも事実だけれど。
はてさて、修士を出るまであと2年。どこへ飛び出すのか、まだここに居て何か見つけるのか、はたまた日本ですらないか、自分次第の部分に厨房熱は止まらないようである。
東京近辺で興味を持っている学生は是非サーバ・ネットワーク技術者のアルバイトに応募して欲しいと思う。
カルチャーショックと知識を学んだだけにさせない実践環境のある素晴らしい場所である。*2
あとで写真入れよう。